■ 贈位 ■ 名 前
贈従一位 ■ 山内容堂 土佐藩第15代藩主 ・大政奉還の建白書を出す
贈正四位 ■ 武市瑞山 土佐勤王党の獄 ・主君に対する不敬行為の罪で切腹
■ 坂本龍馬 暗殺 ・慶応3年(1867)11月15日 京都・近江屋で中岡慎太郎と襲撃され暗殺される
■ 中岡慎太郎 暗殺 ・京都・近江屋で坂本龍馬と共に襲撃され慶応3年(1867)11月17日に没
■ 吉村虎太郎 天誅組 ・高取城の夜襲で見方の誤射で負傷し、鷲家口で藤堂藩兵に討たれる
贈従四位 ■ 五十嵐文吉 勤王党 ・土佐勤王党の獄で難を逃れ獄中の瑞山から後事を託され同志の救援にあたった
■ 池 内蔵太 ワイルウェフ号の難破 ・亀山社中の時代、長崎から薩摩藩へ回航する途中で台風のため難破遭難
■ 岡本猪之助(八之助・次郎) 土佐勤王党の獄 ・井上佐一郎殺害で斬首。
■ 小畑孫三郎 土佐勤王党の獄 ・獄中で病気になり仮出獄して治療を受けたが3日後に病死
■ 北添佶摩 池田屋騒動 ・新選組の襲撃を受け、階下の様子を見に行った所を近藤勇に惨殺された
■ 清岡治之助  野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 清岡道之進 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 小南五郎右衛門 土佐勤王党の協力者 ・佐幕派の多かった土佐藩上士の中で数少ない勤皇思想を持つ人物
■ 真田四郎(窪田真吉) 禁門の変 ・禁門の変後、)理由は不明だが長州の明正寺で無念の切腹をした
■ 島村衛吉  土佐勤王党の獄 ・度重なる拷問に耐え切れず獄死
■ 田内衛吉  土佐勤王党の獄 ・拷問に屈して自白し山田獄舎で服毒死
■ 田所壮輔(谷 噎太郎) 禁門の変 ・長州へ敗走後、忠勇隊の小隊長となるが同志と意見が合わず招賢閣で自刃
■ 千屋菊次郎 禁門の変 ・天王山まで敗退し真木和泉ら16名の同志と共に自刃
■ 那須信吾 天誅組 ・鷲家口の戦いで彦根藩に囲まれ狙撃されて戦死
■ 樋口真吉 勤王家  ・乾退助が薩摩藩と武力倒幕秘密同盟を結び中岡慎太郎の書簡を受け賛同・協力
■ 久松喜代馬 土佐勤王党の獄 ・井上佐一郎殺害で斬首。
■ 平井収二郎 青蓮院宮 令旨事件 ・佐幕派の青蓮院宮は令旨を発せず逆に不遜であるという罪を着せられ切腹
■ 平井善之丞 土佐藩士・勤王家 ・尊王を唱え吉田東洋と対立し東洋の暗殺後、大監察となるが土佐勤王党の獄の時に免職
■ 弘瀬健太 青蓮院宮令旨事件 ・佐幕派の青蓮院宮は令旨を発せず逆に不遜であるという罪を着せられ切腹
■ 間崎哲馬 青蓮院宮令旨事件 ・佐幕派の青蓮院宮は令旨を発せず逆に不遜であるという罪を着せられ切腹
■ 松山深蔵 禁門の変 ・天王山まで敗退し真木和泉ら16名の同志と共に自刃
■ 村田忠三郎克昌 土佐勤王党の獄 ・井上佐一郎殺害で斬首
■ 望月亀弥太 池田屋騒動 ・深手を負いながらも長州藩邸に辿り着くが藩邸に入る事を許されず力尽き門前で自刀
■ 安岡嘉助 天誅組 ・芝村藩兵に捕えられ京都六角獄舎で斬首
■ 山内豊福 土佐新田藩第5代藩主 ・急進的な佐幕派であったが本家の土佐藩などが新政府側に与して苦しい立場に立たされた自害
■ 山内民部(豊誉) 山内容堂の弟 ・吉田東洋により失脚させられた守旧派で保守派の中でも勤皇思想を持ち土佐勤王党と手を組む
贈正五位 ■ 安東真之助 禁門の変 ・鷹司関白邸を占領するが圧倒的な戦力差により天王山まで退却し同志17人と共に自刃
■ 石川潤次郎 池田屋騒動 ・池田屋に望月亀弥太を訪ねて行って池田屋事件に巻き込まれて死亡
■ 伊藤甲之助 禁門の変 ・戦闘で重症を負い同志・大利鼎吉に介錯させ自刀
■ 伊藤善平(伊藤和兌) 勤王家 ・武市半平太や五十嵐文吉ら勤皇の志士らと交わり金銭面などで援助
■ 井原応輔 四つ塚様 ・美作土居で盗賊と間違えられ村民から追跡を受け自刀
■ 上田楠次 戊辰戦争 ・軍監として出陣し小山での戦いで負傷し翌日高崎で戦死
■ 上田宗児 天誅組 ・中山忠光を警護して大坂の長州藩邸へ逃げ込みその後三田尻へ逃れる
■ 小笠原唯八 土佐藩士 ・勤皇的思想を持ち戊辰戦争では別撰隊小隊司令として藩兵を率い佐幕派の伊予松山藩を降伏
■ 岡本寧甫 儒学者 ・武市半平太、間崎哲馬、清岡道之助、岩崎弥太郎など多くの勤王の志士たちを教える
■ 尾崎幸之進 禁門の変 ・堺町門を警備していた越前・会津の藩兵との激戦で戦士
■ 大橋慎三(橋本鉄猪) 紀州高野山挙兵 ・鷲尾隆聚を擁して紀州高野山で挙兵する作戦を陸援隊として実行、岩倉具視や中山忠能らも賛同
■ 大利鼎吉 ぜんざい屋事件 ・田中光顕ら元土佐勤王党による大坂城乗っとり計画が漏れ新選組に襲撃され4人掛かりで惨殺される
■ 柏原禎吉 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 片岡孫五郎 勤王家 ・高杉晋作や桂小五郎と会見し土佐の志士を騎兵隊に編入させる事を約束し脱藩する同志らを援助
■ 上岡胆治 禁門の変 ・戦闘で負傷したのと劣勢な戦況などもあり鷹司邸の倉蔭で自刃
■ 鹿持雅澄 国学者 ・多くの勤皇の志士たちにも影響を与える
■ 楠目清馬 天誅組 ・津藩兵の追跡を受け斬殺
■ 近藤次郎太郎 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 近藤長次郎 ユニオン号引渡に絡み ・亀山社中の社中盟約書に違反したと仲間たちより追及を受け責任を取り小曽根邸で自刃
■ 沢村幸吉 天誅組 ・芝村藩兵に捕えられ京都六角獄舎で斬首
■ 澤村惣之丞 長崎奉行所を制圧の際 ・酒に酔った薩摩藩士川端半助が侵入し抜刀して暴れ暴漢と勘違いし射殺したため責任を取り自刃
■ 島浪間 四つ塚様 ・美作土居で盗賊と間違えられ村民から追跡を受け自刀
■ 島村寿太郎 元・土佐勤皇党 ・乾退助が薩摩藩と武力倒幕秘密同盟を結び中岡慎太郎の書簡を受け賛同・協力
■ 島村寿之助 元・土佐勤皇党 ・戊辰戦争では旧勤王党同志らと共に土佐藩兵として従軍して板垣退助率いる迅衝隊で活躍
■ 島村省吾 天誅組 ・大庄屋・辻四郎三郎らの兵に捕えられ京都六角獄舎で斬首
■ 田所騰次郎(重道) 天誅組 ・津藩兵に捕えられ京都六角獄舎で斬首
■ 千屋金策 四つ塚さま ・美作土居で盗賊と間違えられ村民から追跡を受け自刀
■ 土居佐之助 天誅組 ・津藩兵に捕えられ京都六角獄舎で斬首
■ 長岡謙吉 海援隊士 ・夕顔丸に坂本龍馬や後藤象二郎らと同船し大政奉還後の龍馬の構想「船中八策」を起草
■ 中浜万次郎(ジョン万次郎) 漂流して米に渡り帰国 ・坂本龍馬や板垣退助、中江兆民ら多くの人に影響を与え明治文化の開花に著しい貢献をした一人
■ 中平龍之助 禁門の変 ・重傷を負い鷹司邸内で自刃
■ 那須俊平 禁門の変 ・鷹司邸後門で戦闘中に誤って溝に落ち越前藩兵堤吾市郎に討たれ戦死
■ 鍋島米之助 天誅組 ・彦根藩兵に包囲され闘死
■ 能勢達太郎 禁門の変 ・天王山まで敗退し真木和泉ら16名の同志と共に自刃
■ 古沢八左衛門(南洋) 佐川深尾氏の世臣 ・長男主一郎、次男迂郎が土佐勤王党に加盟し土佐勤王党の獄で親子3人自宅禁固のち獄に下る
■ 前田繁馬 天誅組 ・鷲家口の戦いに敗れ津藩兵に囲まれ戦死した
■ 宮川助五郎 元・土佐勤王党 ・会津征討越後口総督仁和寺宮に属して出陣し軍監となる
■ 宮地宜蔵 元・土佐勤王党 ・三条実美の護衛を務め、天誅組の挙兵に参画するが病死
■ 森下幾馬 天誅組 ・津藩兵に囲まれ戦死
■ 森下儀之助 天誅組 ・津藩兵に捕えられ京都六角獄舎で斬首
■ 安岡覚之助 元土佐勤王党 ・土佐勤王党の弾圧で終身禁固の処分を受けるが釈放後、戊辰戦争会津若松城下の戦闘で戦死
■ 安岡斧太郎 天誅組 ・津藩兵に捕えられ京都六角獄舎で斬首
■ 柳井健次 禁門の変 ・堺町門の戦闘で彦根藩兵らと戦いで銃弾を受け覚悟を決めて自刃
贈従五位 ■ 新井竹次郎 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 安藤鎌次 土佐勤王党(血盟で無) ・市中警戒中の新撰組と斬り合いとなり負傷し土佐藩邸まで戻るが傷が深手だった事から自刃
■ 池知退蔵 元土佐勤王党 ・中岡慎太郎と交わり土佐に残留する同志らと共に倒幕運動に参加する事を約束し後戊辰戦争にも
■ 岡松恵之助盛直 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 小川官次 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 掛橋和泉 勤皇家 ・家財などを費やして脱藩同志を援助するが家族に類が及ぶ事を考え自決
■ 柏原省三 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 川島総次 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 木下嘉久次  野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 木下慎之助 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 桑原義之助政伸 勤皇家 ・八月十八日の政変で京都を脱出した三条実美らを警護
■ 小松小太郎 勤皇家 ・北添佶摩らと海防策をたてるため蝦夷地視察に向かうが箱館で病死
■ 小松勇道 勤皇家 ・仏門を脱し小松勇道と名乗り高杉晋作の奇兵隊へ身を投じた第2次幕長戦争中陣中で病死
■ 須賀恒次 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 田中収吉 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 千屋熊太郎 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 寺尾権平 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 野老山吾吉郎 池田屋騒動 ・池田屋騒動に巻込まれ新撰組に襲撃され負傷し長州藩邸に逃げる傷が深く自刃
■ 豊永伊佐馬 勤皇家 ・家業の医師を嫌い脱藩し京都で平井収二郎のもとで尊攘運動に奔走するが四条畷暗殺される
■ 豊永斧馬 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 中島与一郎 勤皇家 ・中島信行らと脱藩途中の伊予との国境で歩行困難となり番所に自首し問答中に番卒を切り自刃
■ 檜垣繁太郎 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 藤崎吉五郎 勤皇家 ・藤崎八郎の弟で市中を警戒中の新撰組・原田左之助率いる十番隊と遭遇して闘争となり惨殺
■ 藤崎八郎 池田屋騒動 ・三条小橋で捕り方役人と闘争になり負傷し大坂土佐藩名浪華陣営で絶命
■ 宮田節斎  野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 宮田頼吉 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 宮地孫市 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 森新太郎 元土佐勤王党 ・中岡慎太郎や板垣退助らと気脈を通じ倒幕運動を展開し戊辰戦争にも従軍
■ 安岡勘馬 勤皇家 ・八月十八日の政変に憤慨し京都藩邸を脱出し諸国の尊攘派と交じわり京都に戻るが時勢を嘆き自刃
■ 安岡哲馬  野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 山本兼馬(忠亮正胤) 元土佐勤王党 ・三条実美の衛士として活動を続けるが肺病を患い養生するが回復せず同志に後事を頼み自刃
■ 横山英吉  野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
■ 吉本培助 野根山殉難二十三烈士 ・一度の取調べも受ける事もなく奈半利河原で斬首される
  
      
  • 朝廷及び明治新政府が、明治維新を成し遂げるに至って、命を落としたり貢献した人物に生前の功績を称え位階が贈られた。
  • 贈位の場合、通常の位階の上に「贈」の字を加える。
  • 明治18年、高知県護国神社に建てられた南海忠烈碑には主な贈位を受けた人々の名が刻まれています。
  • その中でも土佐人として最高位・贈正四位を受けたのは武市瑞山・坂本龍馬・中岡慎太郎・吉村虎太郎の4名です。
  • 因みに、それ以上に山内容堂が高い位階の贈従一位を受けたのは生前は大名であり正二位まで位が昇っていたため、死後、一つ上の従一位が贈られている。
  • 戦前と戦後での意味合いは違うが、明治維新に貢献した人々の墓碑に刻まれている贈位の意味は、国や天皇のための勤王に貢献し「天皇から授与された位」と言う意味である。
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